動画教材を使った勉強の仕方 ~ 中学校数学 by 2πr(にーぱいあーる)

1.◆ はじめに ◆

今回は、2πr(にーぱいあーる)が考える中学校数学の勉強の仕方をテーマにお話しします。といっても、勉強の仕方は千差万別で、人によっても違いますから、「2πr(にーぱいあーる)の動画教材を使うならこんな感じにやってみれば?」というスタンスで書くので、あまり生真面目にならずに読んでやってください。

人間の頭は、大概のことは忘れるようにできています。また、人間の頭は、整理したり関連付けてなんとか覚えようともがいています。・・・これが2πr(にーぱいあーる)の人間の頭に対する大雑把なイメージです。このイメージが間違っていると感じたら、「ほんとかよ」と思いながら読んでください (^^;)

2.◆ 覚えることと考える(理解する)ことは違う ◆

2πr(にーぱいあーる)は、「覚えることと考える(理解する)ことは違う」と考えています。考えるとは、覚えたことをうまく使って「あそこがああだから、ここはこうなるんだ」と頭を整理することだと思います。そして、頭が整理されたときに人間は「理解できた」と感じるんだと思います。

どんなにたくさん覚えても、覚えたことを使えなければ考える力があるとはいえません。覚えたことをどう使えばいいのかわからなければ理解したことにはならないと思います。ということは、覚えることと考えることはやっぱり違うということです。だから、勉強が覚えることだと考えている人は、そこから考え直す必要があります。もちろん、「考え方や解き方を覚える」という人も多いと思いますが、「考え方や解き方を理解して覚える」とは違うということです。

では、どうやったら勉強のやり方が改善できるのか?

ポイントは2つです。

ひとつは、短時間で覚える記憶を繰り返し練習すること。もうひとつは、パターンを決めてノートを書くことです。この2つを常に意識して勉強するだけで十分です。というか、これができるようになれば、他にいろいろテクニックがあったとしても自分で考えることができるようになると思います。

これは、学校の授業でも、塾の授業でも、動画教材を使った独学でも同じです。

 

3.◆ ノートは記憶力アップに役立ちます ◆

人間は、単純に覚えたことと、理解できたことを(覚えていて)組み合わせることで、さらにいろいろなことを考えます。また、調べることで、一時的に覚えていることや理解できたことを増やした状態にできます。(ここが人間の強みだと思います)

こう考えていくと、覚える力と考える力を効率よく伸ばすためにどんなアイテムがあるかと考えると、2πr(にーぱいあーる)は 「ノートしかない!」 と思うのです。

あなたは、黒板や参考書、動画教材などを見てノートに書き込むとき、どうやっていますか?

短い単語を少しずつ書き込んでいませんか?

何度も何度も頭や目を上下していませんか?

上下する回数は少ないけど時間がかかっていませんか?

この問いに「はい」と答えた人は、短時間で覚える記憶力を鍛えていません。記憶力を鍛えるならば、最低でも意味のあるひとつの文章を短時間で覚えて、それを思い出しながらノートに書き込むようにするべきです。

人によって記憶の仕方は違うかもしれませんが、個人的には、一番理想的な記憶の仕方は「頭の中に文章や図を写真で取ったように写して、その頭の中の写真を見ながらノートに書く」ことだと思っています。見たものが、例え短い時間でも写真のように記憶できるなんてすごいことだと思いませんか? もしかしたら、この練習を続けていると文書や図が写真のように記憶できるようになるかもしれません。

付けたしですが、このノートの取り方の方が時間がかかりませんね。そういった面を考えても、このノートの取り方は効率的な勉強に一役買っています。あと、首と目も疲れません (^_^)v

4.◆ ノートは考える力を高めるために役立ちます ◆

さて、これで記憶力がノートを取るだけで高められるだろうということがわかりました。次はノートが考える力を高めてくれるだろうということについてお話しします。

これもそんなに難しいことではありません。ノートに何をどこに書くか決めておくだけです。

例えば、図のようにノートを取る場所を決めたとします。具体的な条件は下の①~⑥のようになります。

① ノートは、1つのテーマで見開き2ページを使う。

② 左ページの一番上には、年月日とテーマ番号、その時間のテーマを書く。

③ その下は、教える人(動画教材)の書いたこと、話したことを書く。(話したことは小さい字で)

④ 右ページの左半分は、気づいたことや疑問を書く。

⑤ 右ページの右半分は、疑問の解答や自分なりにまとめたり、整理したことを書く。

⑥ 右ページの上は、右下でまとめたり整理したことを、3つ以内の見出しの形でまとめる。

・・・・・・・・・・・・・・・・

このルールも、ノートの割り方も、ひとつの例でしかありません。これらは人によってちがっていいのですが、概ね、左ページは相手に関すること、右ページは自分に関することを書くイメージを持つと迷いにくいかなと考えて紹介しました。

ここで大切なことは、「ルールは単純な方が覚えやすい」ということです。何ごとも無理は禁物です。

次に、実際にノートするときの注意点ですが、後で書き込みができるように間隔をあけて書くことが大切です。頭を鍛えるためには、ノートに書いたことに関係するものはないかいつも気にしていることが大切です。そうやってはじめて、関連のあることがすきまに加わってくるのですが、この作業って記憶力と考える力が必要だと思いませんか?

やってみるとわかりますが、すぐにはうまく書けません。完璧ではなくても関連する内容を付け加えられるようになれば、それだけでも記憶力と考える力がついたことになります。

さらに、右ページの左半分には、授業や動画を聞いたときに「あれ?」、「なるほど!」と感じたことを短くメモするスペースがありますが、これもなかなか頭を使わないといけません。集中力も必要です。

そして、授業の合間や授業が終わって見直すときに、右ページの右半分にそのテーマで学んだことを自分なりにまとめて、一番上のスペースに見出しのようにまとめることも、慣れるまではなかなかうまくできないものです。時間もかかります。

でも、これを続けているうちに、上手にノートをつくることができるようになります。そして、ノートを見れば、「あのときこんなことをいっていた」、「あのときこんな疑問があったけどこうやって解決した」といったことが思い出されるようなノートができます。

さて、ノートを見れば、「あのときこんなことをいっていた」、「あのときこんな疑問があったけどこうやって解決した」といったことが思い出される・・・と書きましたが、これは「覚えることと考えることを効率よくやって、いろいろ関連付けて覚えている」ことになりませんか?

ノートを見返しながら練習問題に取り組めば、自分では意識していなくても、ノートを見て思い出すさまざま記憶を繰り返し思い出していることになります。練習問題で間違えやすい問題を「こうやって考えて解けばいいんだ」と追加できるようになれば、それだけで生きた知識が増えることになります。そして、このようにしてつくられたノートは本当に貴重なものになります。だって、テスト前はノートだけ見直せばいいわけですから・・・

5.◆ ノートだけでは学力はつきません ◆

誤解のないようにいっておきますが、ノートをつくるだけで学力はつきません。よいノートをつくりながら短時間の記憶力や考える力を伸ばしても、それが問題を早く正確に解くことに使えなければ結果は出ませんし、学力がついたと感じることもないでしょう。

知識や用語、基礎的な計算方法などを機械的に覚えることも大切です。特に基礎的な計算問題は、最初は根拠を考えながら計算しても、最後には反射的にできるようになるまで練習することが実はとても大切です。そういった意味でいうと、中学校数学の場合は、授業ノートばかりでなく、練習ノートをつくって繰り返し練習することが必要だと思います。

蛇足ですが、授業ノートの見開き2ページの他に、間違えやすい問題をまとめるページを次の見開き2ページ(3~4ページ)と決めておいてもいいと思います。その2ページがほとんど空白のままでもかまいません。重要な問題をまとめたいと考えたときに備えておくことが大切なのです。

2πr(にーぱいあーる)は、1テーマ4ページずつノートをつくることをお勧めします (^_^)v

 

ノートをつくってノートを見直すことが、実は何回も思い出して記憶するトレーニングをしていることにもなります。考えてわかったことを関連付けて覚えることも容易になってきます。そして、何よりも「ノートをつくるときに考えなければならない」ことから、知らず知らずのうちに短時間の記憶力や考える力を高めるトレーニングをしていることになります。

どうでしょう? ノートって考える力を高めるために役立つと思いませんか?

でも、頑張ってノートをつくっているからといって油断しないでください。ノートづくり以外にもやるべきことはたくさんあります。そこら辺は、先生や周囲の人にアドバイスをもらったり、成績がいい人のよいところを取り入れるなど、あなたの努力が重要です。

おまけ

赤ペンやマーカーを使うときも自分なりの覚えやすいルールをつくっておくと、頭を鍛えることになります。考えていくうちに全部強調したくなってくるときもありますが、ここで「どこを強調することが大事なことを思い出しやすいのか?」とよく考えることが、実はよい頭の体操なのです。

当然、後で見直したとき見やすくなることをイメージしておくことも大切です。何色も使って、たくさん強調していたら、「結局みんな大切なんやん」となってしまいます。それだけは避けましょう。

慣れていない人は3色を使いこなすことも難しいので、最初のうちは2色程度にしておく方がいいと思います。ノートづくりも時間との勝負ですから、あれこれ迷うようなルールは初めからつくらないべきです。

 

6.◆ 動画教材を使った勉強の仕方 ◆

やっと本題に来ました。

中学校の数学を勉強するのははじめてで、動画教材だけで勉強すると仮定して、「動画教材を使った勉強のやり方はどうすればいいのか?」について簡単にまとめます。ノートは1テーマ4ページでつくることにします。

何でもよいので問題集を1冊用意してください。問題集をすらすら解けるようになることが勉強の目的だとすると、この問題集は難しすぎるのか、丁度いいのか、簡単すぎるのか、を最初に判断することが大切です。難しい問題集だったら、全部やろうとせず、左ページは全部できるようにするなとどと具体的な目標を立てます。

問題集が決まったら、最初のテーマの動画教材を、説明と練習問題を1回流して見ます。このとき、ここはわかる、ここはわからない、といった感触を持つことが大切です。また、ノートするならどんな内容をどこら辺に書けばよいかイメージしてください。これは、ノートをまとめるときに楽をするために必要です。できなければ、少し苦労するとはおもいますが、次のノートづくりをゆっくりやればいいだけですから、あまり気にしなくてもよいです。

次に、ノートづくりです。BGMを消して1画面分を動かしてはストップ、次の1画面分を動かしてはストップを繰り返して、止めた画面を見ながらノートします。もちろん、メモを取りながら動画を見ることができれば尚GOOD!です。最初に、説明動画を中心にノートをつくります。その後で練習問題動画を見ながら関連する内容をすきまに書き込むようにします。

ノートが完成したら、そのテーマに関係ある問題集の問題に取り組みます。わからなければノートや問題集の解説を見ながら考えます。わかった問題で「これは忘れそうだな」と感じた問題は、3~4ページ目に見やすく書き込みます。もちろん問題文や図も書き込みます。練習問題動画のポイントはノートの1~2ページに盛り込まれていますが、必要ならば、3~4ページ目に同じようなことをもう一度まとめてもかまいません。

こうやって、できる問題を増やしていきながら、大切だと思った問題の解き方をまとめていくのです。ただし、このようにしていくともう少しページを追加したい・・・と思ってしまうことがあります。でも、ここで頭を使ってください。同じような解き方をしている問題はありませんか? そんな問題は代表を1問を選ぶことが大切です。また、やればできそうな問題も不安だから書き込もうとしていませんか? そんな問題は思い切って捨ててください。 選ぶときや捨てるときに、実は一生懸命問題のことを考えています。これが大切です。もちろん、やった問題には問題集に印をつけておくことも忘れずにしましょう。二度やったら印も2つつけましょう。

とにかく、できるだけ最初に決めたルールを守るようにしてください。ルールを守ることが考える原動力になるからです。

 

7.◆ 最後に ~ 自己テストで目標達成 ~ ◆

さて、ここまででもかなり練習問題に取り組んだことになりますが、本番のテストを自信を持って受けるために、「自己テスト」についてお話ししておきます。

「自己テスト」は、自分で問題を選んで、自分で時間を決めて、自分で採点するテストのことです。この自己テストをすらすら解けるまで、自信を持って解けるまで、繰り返し努力することが実はとても効果的です。

例えば、テーマ3つ分のノート内容に対して実力をつけたいとします。

全部で4×3=12ページ分の内容になりますが、各テーマの最初の2ページ分、つまり授業内容をまとめたページから、すらすら解くにはまだ自信がないという問題を10問前後選んで書き込みます。書き込む場所は、練習ノートでも、ルーズリーフでも、いらない紙でも、なんでもかまいません。また、テスト時間も「これぐらいの速さで解けないと本番では困る」と考えて決め、メモしておきます。

こうしてつくった自己テストは、すぐやるのではなく、少し時間が経ってから取り組みます。別なテーマの勉強をした後や、他の教科の勉強をした後、気分転換をした後でもいいと思います。あと、身の回りにコピー機があれば自己テストをコピーしておくと、繰り返してやりたいときに楽です。つくった自己テストをまとめておいて、後で本番のテスト前に仕上げとしてやるなどということもできますから。

さて、最初の自己テストをして、できた問題が8割より少なかったら、もう一度ノートをよく見て解き方を理解します。読むのではなく「理解する」ことが大切です。なぜこのような途中計算になるのかなど、ひとつひとつ確実に「そうだった」「なるぼと」というものを増やしていきます。必要だと思えば、問題集の説明や動画教材をもう一度見ることもいいと思います。(時間がかかりますが、当然のことです)

このとき、授業ノートの内容をアンダーラインで強調したり、関連する場所のあいたスペースに「そうだった」「なるぼと」の内容を新たに書き込んだりします。アンダーラインは便利です。繰り返し忘れたところには何重ものアンダーラインになり、自分の本当の弱点が見えるようになりますから。

こうしてある程度自信がついたら、また少し時間をおいて自己テストをします。これを8割以上できるまで繰り返します。時間がない人は、ここをクリアしてOKということにしてもかまいませんので、この自己テストだけは8割以上を目指しましょう。

8割以上できたら、ひとまずよしとして次のレベルの自己テストをつくります。1回目が満点ならすばらしいですが、8割以上でも十分すばらしいです。できなかった問題は次のレベルの自己テストにまわせばいいくらいの気持ちで進めばよいのです。

次のレベルの自己テストは、授業ノートで各テーマの3~4ページに書き込んだ問題を中心に選びます。もちろん書いてある問題を全部選んでもいいですが、そこらへんは時間を考えて決めましょう。この自己テストも時間をおいて8割以上できることを目指します。これを繰り返して、自信を持って問題が解けるようになれば、最初に決めた目標にぐんと近づくことができます。

なお、時間的に余裕がある人は、「本番のテストを予想して自分でテストをつくってみる」ことも、なかなかおもしろいと思います。ここまでできる人はそういないとは思いますが。

「動画教材を使った勉強の仕方」はだいだいこんなところです。細かいことは自分で考えましょう。それも大切な勉強ですから (^_^)v

 

今回は、以上です。

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数学動画教材1102_01「テーマ:数の大小を不等号で表すことができる」について

1.◆ はじめに ◆

今回は、数学動画教材1102_01「テーマ:数の大小を不等号で表すことができる」の内容について少し詳しく説明します。

中学校数学を学ぶ人が動画教材を見てからノートにまとめるときに参考になるような内容を目指すとともに、教える人の目線でも参考になるように考えて記事を書いたつもりです。いずれも2πr(にーぱいあーる)の見解でしかないのですが、よかったら参考にしてください。

また、この動画教材を使った自分なりの勉強の仕方で迷っているときは、ブログ「動画教材を使った勉強の仕方」を参考にしてください。サイト内検索で探す場合は、カテゴリー「勉強の仕方」で検索するとすぐ見つかります。アーカイブ(月単位)ならば「2018 6月」で検索してください。

 

1102_01_数の大小を不等号で表すことができる_説明

1102_01_数の大小を不等号で表すことができる_練習問題

2.◆ このテーマで一番大切なこと ◆

日本語も英語も、世界中の言葉すべてには主語と動詞があります。中学1年生にはすこし難しいかもしれませんが、簡単に言うと、「わたしは」「あなたは」などの言葉が主語で、「~する」「~している」などを意味する言葉が動詞です。
主語だけでは、その人が何をするのか伝わりません。動詞だけでは、誰がやっていることなのか伝わりません。このように相手に何かを伝えるときは必ず「主語と動詞がセット」になっています。
実は数学も、日本語や英語とほとんど変わらない言葉なのです。なぜならば、数学も考えたことを人に伝える道具だからです。
このテーマで一番大切なことは、不等号を使って正の数・負の数の大小関係を人に伝えることができるということです。そして、そのために不等号を「動詞」と考える発想が大切だと2πr(にーぱいあーる)は考えています。

3.◆ 次に大切なこと ◆

次に大切なことは、日本語や英語と同じように、数学も同じことを伝えるのにいろいろな表現方法があるということです。つまり、答えがひとつでないこともあるということを理解することです。
例えば、「5は3より大きい」は、「3は5より小さい」と表現しても、その大小関係は同じように人に伝わります。注目している主語が、5なのか3なのかというだけのことです。
数学では、「5は3より大きい」を「5>3」、「3は5より小さい」を「3<5」と表現するので、どちらを答えても正しいということになります。
日本語がわかる人は、必ず数学もわかるということですね。

ちなみに、この不等号は英語の動詞と使い方がよく似ています。そこら辺は、英語をもっと勉強するとわかるようになります。

以上のことから、不等号の問題では「他に答えはないかな?」と考える癖をつけてください。

◆ 3つ以上の数の大小 ◆

3つ以上の数の大小を表すときは、説明動画で示したことで十分です。日本語がわかればまず大丈夫でしょう。

でも、ひとつだけ確認したいことがあります。それは、

「-3<0<4 と 4>0>-3 を数直線で考えるとどうなるかわかりますか?」ということです。・・・以外に難しいでしょ?

この答えは、「目盛りのつき方が逆の数直線」を思い浮かべるとわかってきます。

説明はしないので、数直線をよく見てください。

 

4.◆ 最後に ~ xを使った不等式 ◆

最後に、数直線を使って大小関係を考えるとき、知っておいてほしいことを紹介します。それは「数字をグループで考えることもある」ということです。

練習問題動画の問題1(1) にxを使った問題があります。ここでのxは、その状況にあった数全部を表しています。

例えば x<2 を考えてみると、この式は「xは2より小さい数のグループ全部を表している」と考えます。このことを、数直線で考えると図のようになります。この図では、xの範囲を矢印で表していますが、数直線を太線にしてxの範囲を表すこともあります。

そして、押さえておきたいことは、> と ≧ の表現の違いです。xの範囲に2が入らないときは>、2が入るときは≦をつかいます。

ちなみに、不等号を使った式を「不等式」と呼びます。この不等式の関係を数直線で表すときは、「> や <  は白丸、 ≧ や ≦ は黒丸 を使う」ことになっています。

また、 x<2と同じ大小関係を表している2>xは「2はxより大きい」と表現しますが、個人的には『xを主語にして「xは2より小さい」と表現することが多い』ように感じています。そこで、動画教材(練習問題)ではあえて「xを主語にすることが多い」と書いておきました。

1102_01練習問題1(5)です。

 

今回は、以上です。

追記

x≦2は「xは2以下」と表現することが多いですが、慣れるまでは常に「xは2より小さいかまたは等しい」という正確な表現を使うと、意味をはっきり理解できるのでお勧めです。

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数学動画教材1101_01「テーマ:数直線の性質が理解できる」について

1.◆ はじめに ◆

今回は、数学動画教材1101_01「テーマ:数直線の性質が理解できる」の内容について少し詳しく説明します。

中学校数学を学ぶ人が動画教材を見てからノートにまとめるときに参考になるような内容を目指すとともに、教える人の目線でも参考になるように考えて記事を書いたつもりです。いずれも2πr(にーぱいあーる)の見解でしかないのですが、よかったら参考にしてください。

また、この動画教材を使った自分なりの勉強の仕方で迷っているときは、ブログ「動画教材を使った勉強の仕方」を参考にしてください。サイト内検索で探す場合は、カテゴリー「勉強の仕方」で検索するとすぐ見つかります。アーカイブ(月単位)ならば「2018 6月」で検索してください。

 

1101_01_数直線の性質が理解できる_説明

1101_01_数直線の性質が理解できる_練習問題

2.◆ このテーマで一番大切なこと ◆

小学校で考えた数直線は、0から出発して右側に伸びていました。では、0より左側に直線を伸ばすとどんな数になるのだろう? といった発想で生まれた数が「負の数」であることを、なんとなくでもよいので、理解できることが一番大切です。

そのことを、この動画教材では「数直線は、無数の数字が大きさの順に並んでできた直線」と表現しています。そして、「0より小さい数を負の数を呼ぶ」、「負の数は記号-(マイナス)をつけて表すことにした」とつながっていくのです。あとは、負の数同士の大きさを判断できたり、用語になれればこのテーマはOKです。

数学が苦手な人は、分数や小数がでてきたり、よくわからない用語がでてくると、そこらへんに引っかかってしまいがちです。言い換えると、「数直線は、無数の数字が大きさの順に並んでできた直線」という数直線の性質が「考えるよりどころ」であることを忘れてしまいがちです。・・・大切なことは理解できているのに、目の前の問題をそこから出発して考えることを忘れたがために「わからない」と感じてしまうことも多いのではないかと、2πr(にーぱいあーる)は考えています。

練習問題の動画教材では、どの問題も「数直線は、無数の数字が大きさの順に並んでできた直線」をよりどころにして説明できます。具体例をあげて後で説明します。

3.◆ 次に大切なこと ◆

次に大切なことは「用語」です。慣れないうちは、いろいろな用語がごちゃごちゃになるものです。それは当然のことです。用語をすぐ理解していつでも使えるようになるわけがありません。でも、先に話したように、数直線の性質を思い浮かべてそこから考えるようにすると、自然と用語が身についてきます。

人間は繰り返さないと、覚えたり、うまく使いこなすことができません。まして忘れるのは当たり前です。ところが、いつも数直線の性質を思い浮かべて考えるようにすると、数直線を軸に自然といろいろなことを繰り返し思い出すことになり、結局いろんな内容とつながって用語を覚えることができるようになります。一石二鳥ですね。

こうしたことからも、練習問題動画は数直線を思い浮かべてから考える習慣を身につけてください。

4.◆ 数直線の性質を思い出してから考えるとは? ◆

数直線をよりどころにした考え方の例を、動画教材の練習問題を例にいくつか紹介します。いままでの文章を読んでイメージできなかった人も、きっとイメージできるようになると思います。

練習問題動画 問題2

整数は数直線上の太い目盛りの数字(青い丸で囲んだ場所)とイメージしておけば、小数や分数はその間の数と、セットでイメージできます。小数や分数をもっと詳しく調べようと考えたときも数直線から考えることができますが、今回はテーマからそれるので省略します。

 

また、「自然数には0が入らない」と覚えるよりも、「整数は負の整数と0(原点)と正の整数(自然数)」とセットで覚えるようにすると効果的です。また、正の数・負の数といったら数直線上のすべての数、つまり「青い丸で囲んだ目盛りの数字以外も全部」とイメージすればよいのです。

たったこれだけのことを意識して考えるだけでも、今回のテーマに関する用語は確実に身につきます。

練習問題動画 問題3

これは、温度計をイメージして考えている人が多いのではないでしょうか。この温度計も数直線です。数直線が縦になったものと考えればいいのです。そして、数直線の正の数・負の数が「0より大きい数」、「0より小さい数」であったことと同じに、温度計では単位も考えて「0℃より高い温度」、「0℃より低い温度」ととらえればよいのです。

練習問題動画 問題5

(1) この問題は、数直線の基準である0が昨日の気温と考えることに気づくことが大切です。そこに気づけば、目盛り-5は「昨日より5℃低い気温」を表すことがわかります。

(2) は「支出=マイナス、収入=プラス」といたってシンプルなのですが、実は数直線で考えるには難しい内容です。

「目盛り-200が200円の支出」、「目盛り+300が300円の収入」と考えることもできますが、2πr(にーぱいあーる)は違うとらえ方をしています。それは「支出と収入は矢印で考える」ということです。別ないい方をすると、「動きのあるものは矢印で考える」ということです。

負の方向に向く矢印は「減る=支出」を表し、正の方向に向く矢印は「増える=収入」と考えるのです。このように考えると、原点0を基準にしなくても考えることができるようになります。

「500円持っている人が、200円の支出をした」・・・数直線でイメージできるでしょ?

 

練習問題の説明で「対義語を+-で表すこともある」と表現しましたが、このようなイメージを持って頭を整理してもらうといいのかなと思います。

 

そして、このことを意識して載せた問題が、問題8です。

(1)は「正の方向を向く=プラス」、「負の方向を向く=マイナス」

(2)は「前進する=プラス」、「後進する=マイナス」と考えるわけですが、

(2) は矢印であることに注意します。つまり、(1) は状態を表すのに対して、(2) は動きを表すことに気づいてほしい問題なのです。

問題5(2) で、支出、収入を矢印でイメージしたのは、この対義語が「お金の動き」を表していたからです。このように「動きを表すのは矢印」ととらえるといろいろな事柄を数直線で考えやすくなります。 (もちろん自分なりに別な理由をつけてイメージしてもかまいません。とにかくすべてがうまく説明できればよいのです。)

話はそれますが、数学が好きな人や得意になる人は「この問題を数直線で考えるとどうなるんだろう?」と、自分で自分に質問して考える人だと思います。このようなことに興味を持って自分で考えたり、調べたりするようになると数学の力はグングン伸びていきます。知らないうちに用語やその使い方を繰り返し思い浮かべることで覚える効果もあるでしょうが、きっと、考える楽しさを少しずつ感じることができるからだと思います。みなさんも、ゆっくりでいいので「何をイメージして考えを始めようかな?」という気持ちを大切にしてみてください。

 

練習問題動画 問題7

これは「同じ性質を、+-と対義語を使って表す」ことを理解してもらうための問題です。ここが、今回のテーマで一番難しい内容です。中学1年生でこの問題の考え方を頭で完全に整理することは普通できません。もしできたあなたは、天才に近いと2πr(にーぱいあーる)は思います。では説明します。

(1) を数直線で考えるとこんな感じになります。

この問題で、状態は「東に向く」です。動きは「進む」です。「進む」をそのままにして考えると、「-東」はどんな状態を表すでしょう。・・・そう「西に向く」です。つまり、「-東=西」と考えて「-5m東に進む」は「5m西に進む」と同じと考えるのです。そして、「5m西に進む」でも正解ですが、+-の符号になれてほしいので問題に合わせて「+5m西に進む」を解答にしました。

実は、解答はもうひとつあります。

この問題で、状態は「東に向く」です。動きは「進む」です。「東に向く」をそのままにして考えると、「-進む」はどんな動きを表すでしょう。・・・そう「後ろ向きに進む(後退する)」です。だから「-5m東に進む」は「5m東に後退する」となります。

どうでしょう。「状態」と「動き」を考えて、マイナスはどちらにかかるのかと考えると、答えは2種類あることがわかりますね。ここまで整理して考えられた人が、「考え方を頭で完全に整理」できた人です。このことを自分一人で考えられた人は本当にすごいです。

さて、ここまで理解できれば 問題7の(2)、(3) は簡単です。

(2) は、「状態」を表す言葉がありません。つまり「動き」だけを考えればよいのです。

「+ひく」って他にどう表すんだろう?

「-たす」だ。

じゃあ答えは「-5をたす」だろう。・・・と考えていけばよいのです。 (3) は同じなので省略しますね。

このように考えていくことが、正負の数の加法(たし算)での重要ポイントのひとつである「ひき算はたし算に直せる」ということの理解につながります。

練習問題動画 問題9

この問題を「ただ用語を覚えているかどうかを聞く問題」と考えるのは間違いです。この問題も問題2と同様に「数直線を使って習ったことを整理する問題」と考えましょう。

ここではこれ以上説明しません。自分の力で問題9を数直線を使って考えてみてください。

5.◆ おわりに ◆

「負の数はなぜ生まれたの?」、「どのように考えて生まれたの?」・・・と考える人はあまり多くはないでしょう。気になっても余裕がないのでパスという人も多いでしょう。

2πr(にーぱいあーる)も余裕がなかったのでパスしていました。まあ、ある程度イメージを持っておきたいと思ってはいましたが・・・ そんな2πr(にーぱいあーる)が持っている数学の歴史に対するイメージを紹介します。根拠も乏しく、どってことない内容なので、パスしてもらってかまいません (^^;

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数学の歴史は、新しい数を発見する歴史。人間の歴史の最初まで遡ると、「指折り数えることができる自然数」を最初に人は使ったはず。そして、「分け合うことから生まれた分数や小数」、「インドで発見されたという0」、「0より小さい数を考えて生み出された負の数」・・・という具合に数が発見されてきた。
中学3年生で「同じ数を2回かけて2になる数」を考える。これは「平方根」というそれまでは扱ってこなかった数。円周率π(パイ)=3.1415・・・は分数の形では表すことが無理な数であることが知られてた。そして、平方根も分数の形では表すことが無理だと発見(証明)されていた。そこで、これらをまとめて「無理数」と呼ぶことにした。中学校ではここまでの数を扱う。ちなみに、無の反対は有なので、無理数に対して有理数ということばが生まれたと勝手に思っている。

高校に行くと「2乗して負の数になる数」を考える。その名前は「虚数」、虚数に対して今までの数全体を「実数」と呼ぶ。この実数と虚数の和の形で表される数字を「複素数」と呼ぶ。このような数字があるおかげで難しい計算も答えを出すことができるようになった。

これらは別な見方ができる。「5÷3の答えが出るようにしたい」→「小数1.666の発明、分数5/3の発明」、「1-3の答えが出るようにしたい」→「-2の発明」、「2乗して2になる数を見つけたい」→「平方根ルート2の発明」・・・と考えると、「数学の歴史は、難しい計算をするために新しい数を発明してきた歴史」とも考えられる。本当は、こっちのほうが正しいような気がする。

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この内容を年表にしたいと考えたこともありましたが、いまだにやる気がおきません (^_^;)

以上です。

 

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数学動画教材のつくり方 ~ 2πr(にーぱいあーる)の場合

1.◆ はじめに ◆

今回は、2πr(にーぱいあーる)がどのように編集して中学校数学の動画教材をつくっているのかをご紹介します。動画教材をどうやったらつくることができるのか興味があったら読んでください。

動画教材のもとになっているのは、写真のようなパワポでつくったプレゼンテーション教材です。(使っているパワポの正式名はMicrosoft PowerPoint 2016 ) 一言もしゃべらずに動画の動きだけで説明することを前提につくっているので、アニメーションの設定を中心にいろいろ細かな配慮が必要で、つくるのに時間が結構かかります。うまく設定するとエンターキーを押すだけで自分の思うとおりに文字や図形が現れるので、一言もしゃべらないで済む動画教材ができます。まぁここらへんのパワポ教材のつくり方から始めると、きりがないのでそこははしょります。今後、もし余裕があればパワポ教材のつくり方も紹介するかもしれません。

動画教材の制作は、プレゼンテーション教材をBGMと一緒に実際に動かしてみて、どんなタイミングで動かせばいい感じになるのかを確かめることから始めます。本来は、BGMとプレゼンテーション教材だけでやればいいのでしょうが、緊張感を大切にしたいので、録画用ソフト GAME DVD も使って本番同様に行います。( GAME DVD は windows10にデフォルトで入っているソフトです。マイクロソフトさんに感謝です!)

音楽再生ソフトを立ち上げて曲を1項目リピートで再生しますが、ここでほんの少し工夫するとスムーズに作業が進みます。その工夫は、「曲の終わり10秒前くらいから始める」です。

こうすると、この最後の10秒間で、立ち上げておいたパワポ教材を F5キー を押してスライドショーの状態にして待てば 、その曲が終わったタイミングで ALT+win+R を同時に押して GAME DVD を起動、録画スタートと曲のスタートがシンクロするという段取りです。

あとは曲とスライドの動きがうまく合うようにエンターキーをリズミカルに押していくだけです。パワポ教材が終わったら ESC キーを押せば GAME DVD は 終了し、動画がビデオフォルダに保存されます。

もうひとつ大切なポイントがあります。それはALT+win+R を同時に押すタイミングです。ここら辺は試行錯誤で「曲が終わって1秒後にALT+win+R を押す」みたいな感触をつかみます。

画像は説明動画をつくるときのスクリーンショットですが、ALT+win+R を同時に押すと右上に GAME DVD が現れます。(緑で囲んだ部分)

下が GAME DVD を拡大した画像です。

左側に赤丸があるときは録画中で、タイマーが動いているので何分で収まるかを知ることができます。

こう言ってしまうと簡単そうですが、ここにもいろいろ考えるべきことがあるので簡単にはいきません。そこら辺を詳しくお話しします。

2.◆ BGMになんとなく合わせる ◆

BGMとともに動画を流し見てもらうわけですから、あまり画面の切り替わりと曲がずれていてはいけません。でも、どちらかというと音楽が不得意な人間なので、なにがどうするとぴったり合っているといえるのかもわかりません。こういうとき頼りになることばは「適当」様です。 自分がやっていてなんとなく違和感がなければ、「まぁいいかぁ」といった感じでやっています。

もちろん、何度も曲を聴いて、次に何が流れるかが予想できるくらいにならないと、余裕を持ってエンターキーをリズミカルに押していくことはできません。ここらへんが、曲をころころ変えない理由のひとつでもあります。

曲をころころ変えない理由はもうひとつあります。「その曲を聴いたら、自然と授業モードや練習問題モードに入れるといいなあ」と思ったからです。勉強にはルーティーンが必要ですからね (^_-)v

そういえば、難敵がいました。

それは、「リピートする間の無音部分」です。でも、これもなんとなく過ぎ去るようにしています。

考える場面や問題や説明を読む時間に無音部分がくるといいなぁと思いながらやってますが、もしそうならなくてもなんとなく許せたらOKということにしています。そうはいっても、このお陰で十数回取り直しということもよくあるのですが・・・。

こんな感じでBGMと合わせているのですが、参考になったでしょうか ?

3.◆ 動画教材は5分以内に納める ◆

どんなよい動画でも長すぎるものは飽きてしまいます。まして数学なら・・・。自分でつくっていても眠くなることもしばしばです。そんなものを他の人が見たら・・・考えるまでもないですよね (^^;

経験上、動画教材5分程度の内容は、説明と練習の時間を考えると、1時間分として丁度よい量だと感じています。ですから、「動画教材は5分以内に納める」という目標を立てました。

当然、考える時間や文章を読む時間を考慮すると5分をオーバーすることもよくありますが、そのときは、考える時間や文章を読む時間をできるだけ詰めたり、動画教材の内容を少し削除するなどして対応しています。

ちなみに、1テーマを1時間分の授業内容として考えていますが、そうすると、1年生の内容ならば多くても130テーマ程度で完結する必要があります。そこら辺については、いつか別な場所で触れられたらいいなと考えています。

説明動画の内容の削除については、どこをどれくらい・・・と考えるときりがありません。思い切って内容的に重なりそうな部分を削除します。または、削除した内容を練習問題で触れるようにします。

そして、この作業はBGM付動画教材をつくった後で行うパワポ教材の修正作業ですから、この作業を1回やっただけでも、 GAME DVD を使った作業からやり直さなければいけません。

ミスをなくして作業を進めようとしても、必ずミスを発見して、作業を最初から行う羽目になります・・・。想像以上に手間がかかるので、自分でも驚いています (-_-;)

練習問題の場合は、削除するよりも作成する段階で候補をいくつか出しておいて組み合わせるといったやり方をしてはいますが、後で削除したくなることもよくあります。

このときは、改めて、説明動画の理解を深めるために最低限必要な問題なのかどうか、複数の角度から練習する必要があるのかどうか、などを考えることになります。

この考える作業だけでも実は結構時間がかかります。ときには、自分の脳を、絞ったレモンかすのように思うこともあります。どうしてもいい案が思い浮かばないときは、第2部の練習問題ビデオをつくることも仕方ないと考えています。今のところ、それはしなくて済んでいますが (^^v

次に、考える時間や文章を読む時間を詰めることについてですが、程度があるでしょうし、人によっても感覚が違います・・・。 そこで、自分が読めるぎりぎりの時間を目安にしています。まがりなりにも作者ですから、人よりも動画教材の内容は把握しています。でも読む時間はというと、あまり早く読める方ではないので自分を基準にしてもいいのかな・・・と、適当に考えました。

考える時間や文章を読む時間を詰めてまで5分以内に納めたい理由は、まだあります。

ネット動画の性格上、とにかくBGMとともに動画を最後まで見てもらって、「なるほど」と思ってくれたら、他の動画教材を見てもらう可能性は高まるでしょう。「もう1回見ればわかりそう」と思ってもらえれば、繰り返し見てもらう可能性も高まります。

つまり、「最後で見てもらう」ことこそがとても重要なのです。これが、10分、15分の動画教材だったら・・・最後まで見ずに途中でやめてしまう確率が高くなると思いませんか? まして、繰り返し見るなんて・・・

このように、動画教材をつくるうえで最も大切なことは「短時間で全体像を把握してもらう」ことだと考えるようになったことが、5分以内の動画にこだわる理由です。

動画教材のよい点は、見たいときに繰り返し見ることができる点です。そう考えても、あえて長い動画教材をつくる必要はないですよね。だから、ギュっと凝縮された動画教材をつくりたいと思っています。

でも、学年が進むにつれて内容が濃くなってくるとどうなるか少し心配なのですが・・・。その点は、これから試行錯誤していきます。

4.◆ 録画は4分43秒以内に終わらせる ◆

動画教材を5分以内に納めるという目標はご理解していただいたと思います。でも、実をいうとこの作業でできた動画教材に、TOP画像3秒とEND画像5秒を編集で組み合わせるので、4分43秒以内に終わらせないといけないという制約が生まれてきます。

「8秒くらい5分に追加してもいいじゃん」と思われる方もいらっしゃると思います。2πr(にーぱいあーる)もそう思っています。でも、それを許すと、自分の弱い心がむしばまれていくような恐怖感も感じました。ですから、とにかく完成した動画教材を5分以内に収めることにこだわろうと考えました。

TOP画像には、テーマ番号とテーマ、動画の所要時間、著作権を伝えるだけでなく、説明動画なのか練習問題動画なのかがすぐわかるようにしたい、黒板をモチーフにした自作のイラストで「動画教材シリーズ」であることが一目でわかるようにしたい、というねらいがあります。

写真は説明動画のTOP画像ですが、バックの色は白になっています。それに対して練習問題動画のTOP画像のバックはオレンジにしました。・・・試作して2ヶ月後、完成した13個の動画が説明も練習問題も同じに見えたからです (^^:

突然ですがクイズです。バックの色以外に決定的な違いが1つあります。気づきましたか? (答えは「追記」の下)

END画像は、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、チャンネル登録をしてほしいというアピール、サイト(ホームページ)の紹介、著作権、BGMを使わせてもらった曲の紹介を盛り込んでいます。もちろんイラストでの統一感もねらっています。

また、「ありがとうございました」がとても大きいのには理由があります。それは、YouTube で用意されている最終画面が上にかぶってもよいようにとの配慮です。最終画面は「関連動画のおすすめ」や「チャンネル登録のお願い」などがしやすくなるアイテムです。

最終画面については、リンクを参照してください。

※ TOP画像、END画像、どちらのイラストも PowerPoint でつくり、縦横比に気をつけながら Windows 10 付属のSnipping Tool で jpeg画像にしました。もちろん、これらはオリジナル素材として保管しています。

さあ、こうして動画教材のオリジナルができました。次は、TOP画像とEND画像を組み合わせて編集する行程を説明します。

追記

スライドを録画する方法は他にもあります。まず GAME DVD 以外の録画ソフトは「CyberLink スクリーン レコーダー 16(有料)」などいろいろあります。個人的には画質等こだわることがないので、一番手軽でシンプルな GAME DVD にしました。また、PowerPointのエクスポート機能を使って直接ビデオを作ることもできます。しかし、この方法はあらかじめアニメーションのタイミングまで決めておかなければならないようなので使っていません。

クイズの答え 練習問題TOP画像が説明と色以外で違う点は、「チョークを持つ手が下がっている」でした  (^^v

 

5.◆ 動画編集ソフトは著作権に気をつけて選ぶ? ◆

前章までは、「動画教材をつくるときの時間的な制約はあれこれ考えなきゃいけないし、なかなか大変だよ」というお話でした。完成動画を5分以内に納める理由はそれなりにあるんだということだけ心にとめてもらえればOKです。

さて、いよいよ動画編集ソフトを使っての作業です。 GAME DVD でBGMとともに録画した動画ができあがったことにしましょう。あとは、ビデオフォルダ内の指定の場所に保存された動画とTOP画像、END画像を組み合わるだけで動画教材ができあがりますが、その前にとても重要なことを考えなければなりません。それは、「使用する動画編集ソフトでできた動画を営利(商用)目的で YouTube にアップできるのか?」ということです。

2πr(にーぱいあーる)は、そんなことはまったく気にしていませんでしたが・・・

YouTube に投稿して運がよければ将来的には収益がでればいいなぁ、と考えていたので、2πr(にーぱいあーる)がつくる動画教材も「商用目的、営利目的」の動画となるようです。

そして、ネットで調べているうちに、有料の動画編集ソフトなのに YouTube への商用利用はできないとメーカーにいわれ、 別なソフトを購入してやり直した人がいるらしいことに驚いたのでした。

この情報です → http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=21689815/

※ セキュリティ上の都合でhttp://~はリンクを貼りません。サイトを見たい場合は、URL をコピーしてブラウザのアドレスバーに貼り付けてから閲覧してください。https://~ならばリンクを貼っています。

使用する素材などに著作権がからんでいるから気をつけなければという程度の知識はあったのですが、まさか有料の編集ソフトを使って編集したものに対してまでいろいろいわれることがあるとは夢にも思いませんでした。YouTube にアップする機能をつけたり、YouTube と連携しやすいような宣伝をしておきながら実は収益性のある動画はアップしてはだめというのであれば、JARO(ジャロ:公益社団法人「日本広告審査機構」)の出番もあるのでは? と思ってしまいます。

JARO(ジャロ:公益社団法人「日本広告審査機構」) → http://bbs.kakaku.com/bbs/-/SortID=21689815/

いろいろ調べていると「カット編集等の基本機能を使ったものは大丈夫」などの見解もありました。

この情報です → youtubeの広告収益について PowerDirector・・・

このようなことは YouTube の発達に伴う新しい問題なのかもしれません。「個人用」という用語もそういった意味ではいろいろな使われ方をするのかもしれません。だから、今のところはケースバイケースで確実なルールはまだできていないと考える方がいいと感じました。

そこで結論は、動画編集ソフトのメーカーに 「YouTube での収益化は可能ですか?」と聞いてから購入するかどうか決めるということです。

そうすることで、メーカーがそのようなことについてのアナウンスを明確にしてくれるようになるのかなとも思います。日本メーカーだけではないのでお国柄もあるとは思いますが、合理的な判断ができる良心的なメーカーならば、いち早くわかりやすい表示をしてくれると期待しています。

2πr(にーぱいあーる)は、最初の13本は Movie Maker でつくりました。 TopWin-Movie-Maker.com というところからダウンロードできるフリーソフトでしたが、念のため法的利用規約の英文を Google 翻訳で日本語にして読んでみると「本ソフトウェアは、個人的、情報的、非商用目的でのみ使用することができます。」の一文が見つかりました。

フリーで使い方が簡単だったのが決め手だったのですが、これでは将来的にいろいろ問題が起きそうです。 Movie Maker は、以前は Windows Essentials 2012というソフトに含まれていた Microsoft 製品でしたが、今は違うということも踏まえ、使うのはやめることにしました。もちろん、13本の動画教材は YouTUbe から削除して、別な動画編集ソフトを使ってつくり直しました。ちょうど、練習問題のTOP画像とEND画像のバックをオレンジ色にした時期です。

2πr(にーぱいあーる)が新しく購入した動画編集ソフトは CyberLink のPowerDirector 16 Ultra  です。もちろん、体験版を使ってフィーリングを確かめたり、「YouTube での収益化は可能ですか?」とサポートに質問もしました。参考までにこのときの回答を抜粋して載せておきます。

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カスタマーサポートより回答のお知らせ(抜粋)

YouTube などへの公開、収益化につきましては、対象作品に含まれる素材の著作権所有者の許諾次第となっております。作品に利用されている映像・画像・音声素材などが、お客様の著作物もしくは使用・公開の許諾を得ている第三者の著作物であれば、当該作品はお客様の権利のもと、商用を含み、自由に公開・利用が可能です。ただし、作品内にその許諾を得ていない第三者の著作物が含まれている場合は、著作権に抵触する恐れがある点に十分ご留意くださいませ。

★ 補足事項 ★
1. 本ソフトウェアに標準搭載されている各種エフェクトやテンプレートなどに関しましては、弊社の著作物となっておりますが、素材の装飾目的での利用に限りご使用のうえ、公開を許可しております。
2. 素材に Director Zone(CyberLink ソフトウェアを利用しているクリエイターたちが各種テンプレートを共有できるコミュニティサイト)から入手されたテンプレートが含まれている場合はサービス規約上、商用利用はおこなえません。[DirectorZone サービス規約(7. 知的所有権と所有権参照)] http://directorzone.cyberlink.com/info/termsOfService.jsp

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6.◆ 録画した動画を編集して動画教材をつくる ◆

話を本題に戻します。 PowerDirector を使って録画した動画を編集し、動画教材をつくる方法と注意すべき点を紹介したいと思います。

PowerDirector での編集自体はとてもシンプルです。TOP画像、つくった動画、END画像の順に編集タイムライン(以下、タイムライン)に並べて、少し調整してから出力するだけです。

最初にすべきことは、 PowerDirector をタイムラインモードで立ち上げ、動画の入っているフォルダを開き、つくった動画を読み込ませます。写真のように PowerDirector の編集画面左上にあるエリア(メディアルーム)に目的の動画をドラック&ドロップするだけです。

そして、メディアルームにできた動画をさらに下のタイムラインにドラック&ドロップします。

 

すると、タイムラインエリアに動画と音声の帯が現れます。(クリップといいます)

 

ここで、最初と最後を実際に再生してみて余分な部分があったら動画の分割を行います。

完成した動画教材では、TOP画像が終わると動画部分のTOPスライドが出ますが、TOPスライドが1秒程度流れたらすぐ内容に入るように分割します。動画部分の最後に出るENDスライドとEND画像も同様に考え、必要に応じて分割します。

分割は、次のような手順で行っています。

① 右上にあるプレビュー画面左下の|▷または◁|をクリックしてちょうどよい場所で止めます。写真の例では3分54秒で止めています。(それぞれ緑で囲んで強調してあります)

※△をスライドさせて目的の場所へ行ってから、|▷または◁|を使って微調整すると時間が節約できます)

② タイムラインにあるクリップでは、右側にある緑の丸で囲んだ場所が分割する場所を示しています。

 

③ 分割する場所が決まったら、タイムラインの左上にある  ←||→  ボタンをクリックします。(緑で囲んだ場所)

④ 分割したら、削除したい部分の上で右クリックしメニューを出します。そこから削除を選べば完了です。このとき、右側に残る動画があるときは「削除して間隔を詰める」などのサブメニューが出るので目的に応じて選択します。

以上で、余分な部分の削除が終わりました。

 

次は、TOP画像の動画時間を編集します。上の例では動画部分が3分54秒になったので、TOP画像3秒、END画像5秒の計8秒を加えて、4分02秒になることがわかりますから、PowerPointでTOP画像のもとになるスライドの時間部分を4分02秒に書き換えます。後は、オレンジ色のエリアに合わせて Snipping Tool を使って JPG画像にすればTOP画像の完成です。

END画像も、PowerPointで作成したスライドを Snipping Tool を使って JPG画像にしますが、所要時間のようなその都度変更する場所がないので簡単に作業が終わります。

TOP画像とEND画像が完成したら、Power Director のメディアルームにドラック&ドロップします。

そして、TOP画像はメディアルームからタイムラインの先頭にドラック&ドロップします。そうするとサブメニューがでますので、そこから「挿入」または「挿入してすべてのクリップを移動する」を選びます。

デフォルトではTOP画像が5秒間流れるようになるので、タイムラインのTOP画像をクリックし、右上にあるプレビュー画面下のスライダー△ をドラッグしたり、|▷ または ◁| をクリックして、タイマー表示が3秒になったところで  ←||→  ボタンをクリックして分割します。そして、2秒部分を削除すればTOP画像3秒が完成します。

END画面は、そのまま動画の最後にドラック&ドロップすればEND画像5秒が完成します。後は出力して動画教材が完成となります。

あっ! ひとつ忘れていました。

実は、もとの動画のBGMが突然切れて終わっているのでした。つまり、フェードアウト(BGMの音量が少しずつ小さくなって終わること)させなければいけません。その操作は次のようにして行います。

メディアルームの左側にいろいろなアイコンがあります。緑の丸で囲んだトランジションルームというアイコンをクリックします。

すると、メディアルームの画面がトランジションルーム画面に変わります。

左側には、「すべて表示」、「お気に入り」、「カスタム」・・・などのメニューがありますが、その一番下から2番目にある「音声(音楽)」をクリックします。

すると、さらにトランジションルーム画面が音声(音楽)画面に変わります。

2つある効果のうち、「コンスタント ゲイン」をタイムラインにある音声部分の一番最後の部分にドラック&ドロップすると、音声がフェードアウトするようになります。

時間をかけてゆっくりフェードアウトさせたかったら、ドラック&ドロップした「コンスタント ゲイン」の左端をドラッグさせて左に伸ばせばフェードアウトする時間を長くすることができます。(黄色い丸で囲んだところ)

 

以上で動画教材の編集が終わりました。最後は、動画教材の出力です。

メディアルームの上に「出力」と書いてある場所があるので、そこをクリックします。そうすると画面全体が変わります。

出力画面になって最初にやることは、プレビューで完成内容を確認することです。

OKだったら、右下の書き出しフォルダーに動画のファイル名とパスを入力します。

そして、いよいよ最後の操作「動画の出力」です。

最初に、ファイル形式の選択です。YouTube にサポートされているファイル形式なら何でもよいのですが、今回は「H.264 AVC」を選択します。基本的に、ファイル拡張子は「MP4」のまま、ビデオ規格は「日本(NTSC)」のままです。

次に、プロファイル名は希望する動画サイズに合っているか確認します。2πr(にーぱいあーる)はあまり画質にこだわらず、ファイルサイズの軽量化優先なので「MPEG-4 640×480 /24P (6Mbps)」を選択しています。

※ 後で「MPEG-4 640×480 /30P (6Mbps)」を使うようになりました。

最後に、左下の「開始」ボタンをクリックすればOKとなります。5分程度の動画ならばPCパワーにもよりますが、1~2分程度待てば完成です。

あとは、このまま YouTube に投稿するもよし、もう少しファイルサイズを小さく変換して投稿するもよし、です。

以上、お疲れ様でした  m(_ _)m

 

追記

PowerDirector の使い方は、いろいろな方が詳しいブログを書いています。2πr(にーぱいあーる)が参考にした2つのサイトを紹介します。

最初は、 hamochiku さんという方の カンタン動画入門 を参考にさせてもらいました。バージョンの違いはありますが、初心者にはとても丁寧でわかりやすかったです。

また、公式 チュートリアル も参考にしました。参考になる動画が置いてあるサイトですが、初めて知る用語を理解するのに役立ちました。

以上